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先輩からのメッセージ

解剖学講座細胞生物学教室  D12SM033 河原徹

 

 解剖学講座細胞生物学教室にお世話になっている河原です。はじめに私は特進コースには入っていないという点と他の多くの研究室通いの学生と異なり3年生に入ってから研究室に通い始めたという点で少し変わっているかもしれませんが変わっているなりの視点で皆さんの参考になるようなことを伝えられればと思います。

 私が研究室に通い始めたのは将来研究者になろうと突然思い立ったわけではなく、ましてや学生のうちに大発見をしたいなどと大それたことを思ったわけでもありません。当時運動部に入って仲間たちとわいわいと楽しく過ごしていました。それこそが大学生の姿だと多くの人が思うでしょうが、大学生活を2年と少し過ごしてこのまま学生生活を終えてしまっていいのだろうか。このままでは6年間を過ごすのはもったいないのではないか。そんな疑問がわいてきたのです。その答えとして正しいかはわかりませんが、部活をやめ少し腰を据えて一生懸命できることはないかと思い研究室に通うことを考えました。教室は2年生の時の竹田教授の講義や実習中でのやりとりが印象深く、研究以外のことも学べそうだと思い現在の教室にお世話になることにしました。

 実際に研究を始めると毎日やっていることは地道で、一つきれいにデータを取るために何日も掛かってしまったり思うようにならず何日も停滞してしまうことも珍しくありません。最終的に何かを筋道立てて証明して発表できるような形になる日が途方もなく感じられるときもあります。しかしそれだからこそ確実に前進できた時には喜びも一入です。そしてそのままでは目で見ることができない生命現象のかけらを間接的にとはいえ目にできているという単純な感動のおかげで地道なこともそう悪くないと思えて今日まで続けることができています。時間的にも内容的にも自由にやらせてもらえているのも自分にはあっているのでしょう。またお忙しい中私の指導に時間を割いてくださる先生方の存在も幸運だったと思います。

 私の例は少し特殊で多くの方に共感してもらえるわけではないかもしれません。それでも多かれ少なかれ大学という学問の場にあこがれを抱いていた人には医学科の勉強はそれだけでは少し物足りない。もっと自分でものを考えたり、ほかの世界を見てみたいと思う時が来るはずです。たとえ今の段階では研究なんて考えられない、そもそも医学に興味がないような人でもせっかく入学した大学で新たな世界をのぞいてみたい人はこの機会を利用して研究室に足を運んでみてはいかがでしょうか。