education

出会い、成長、そして将来への展望

解剖学講座細胞生物学教室 医学科4年 有松朋之

~はじめに~

1年生のみなさん初めまして。解剖学講座で研究している有松朋之と申します。自分が研究の世界に足を踏み入れてから約2年半が経ちましたが、このあたりで後から続く後輩たちのために、何か役に立つことはないかという思いに至り、1年生へのメッセージを書き留めておこうと思いました。一般論ではなく、私の場合はこうだったということを、①私がどのような経緯で特進コースに入ったか、②そして現在に至るまでどのように研究を進め、③今後どのようなことをやろうと考えているか、という3つのポイントに絞って紹介します。拙い文章で恐縮ですが、「これは!」と思った部分だけでも参考にしてくださると幸いです。

 

~研究との出会い~

 入学当初から将来自分は臨床医になるのだろうと考えていた私は、研究医が普段どのようなことをしているのか、全く考えたことがありませんでしたが、特進コースの説明会に参加して初めてこの制度の存在を知り、研究の世界に漠然とした憧れを抱くようになりました。1年生の時点で自分が将来研究の道に進むのかはわかりませんでしたが、解剖学講座の竹田教授の研究内容が自分にとって特に興味深かったので特進コースへの参加を希望しました。その結果運よく解剖学講座に配属が決まり、研究生活がスタートしました。

 

~学業との両立~

 1年生の終わりごろから本格的に研究を始めましたが、初めのうちは指導教官から基本的な実験手技を教えていただき、それを一人でできるようになるまで繰り返し練習することと、生物学の基本的な知識を習得することに追われていました。2年生に進級すると急に学業が忙しくなり、実習やテストに追われてなかなか実験が進まないときもありました。1ヶ月くらい全く実験ができないときもありましたが、そのようなときも先生方は私を温かい目で見守ってくださいました。今改めて思うに、ある程度自由度が高かったことが、自分がモチベーションを維持する上で重要だったと感じています。研究を学業や部活とどのように両立していくかは、特進コース生であるなら必ずぶつかる問題です。私の場合、テスト前は勉強に集中する代わりに、テストがない時期はまとまった実験ができる一週間を決めて、その週に集中的に実験を行うようにしました。実験について、各日とも何をどこまで進めるかを事前に決めておくことで、時間のロスを最小限にとどめるよう工夫しました。このように、私は学業と実験にメリハリをつけることで両立できましたが、それぞれ自分に合った生活スタイルを見つけることが大事だと思います。また可能であれば、特進コースの合宿や、学会などで是非発表する機会を持ってください。他の分野の研究者と討論をすることは、自分の考えの幅を広げる絶好のチャンスです。

 

~研究生活のまとめ~

 研究を始めてから約2年半が経過しました。医学科では5年生になると臨床実習が始まり、時間的な制約が多くなってしまうため、私は実験をするのは4年生までで一区切りにしようと考えています。現在は来年春に開催される学会発表に向けて、実験データを蓄積しているところです。特進コースに入って研究するという経験は、将来研究の道に進むか否かにかかわらず貴重なものだと考えています。私は研究で得ることができた知識や技術を、臨床の現場にも役立てたいと考えています。1年生のみなさんは、特進コースという制度に出会えたことを感謝しつつ、これから始まる研究生活を是非充実したものにしていってください。

 

(201388)